その際、スピーカーを5チャンネル全て入れ替え、新たに84型4K対応テレビを導入し壁掛け設置をすることになりました。

事前の準備として、リフォーム工事の際にテレビ・プロジェクター・スピーカー・スクリーン昇降用トリガーのための空配管、テレビを壁掛けするための下地補強、プロジェクター天吊り用の下地補強、スクリーン隠蔽用の垂れ壁の設置を工務店さんにお願いしました。配線としてはテレビとAV機器の設置箇所にそれぞれLANとアンテナの端子を設けてもらっています。

移設前の1階リビングの様子です。この写真の中央～左にある壁に直接取り付けるのではなく、ここから10cmほどのふかし壁（内側に隙間のある壁）を取り付けます。

ふかし壁の内側になる場所へ空配管を仕込んでおき、配線をやりやすくします。

空配管はAV機器を設置する場所まで床下を通っています。

ふかし壁の施工ができた状態です。先に仕込んでおいた空配管や配線を中央から出しています。

壁の完成後にテレビの壁掛け金具を取り付けた状態。

横から見たところです。上には垂れ壁の内側にスクリーンを取り付けてあります。

設置完了後の様子。ふかし壁の側面（写真手前側）から出ているのはスピーカーケーブルです。

全体の様子。右手前にAV機器をまとめて置いてあります。

逆の方向から。

全ての施工が完了し、家具を配置された状態。非常に落ち着いた雰囲気に仕上り、お客様にも喜んでいただけました。

スクリーンを降ろした状態。写真には入っていませんが、さらに後方にあるプロジェクターから投射します。

完成後お客様にお伺いしたところ、まずおっしゃったのはテレビ内蔵スピーカーの音質の良さでした。予想以上の音質の良さに感激しておられました。さらに、新しく導入した5チャンネル再生の音が、以前2階で聴いておられた埋め込み式の7.1チャンネルシステムと比べて格段に良くなっているので感激しておられました。
映像面では、4K対応テレビの画質の良さに感動されていました。BDソフトを観ても高精細で、2Dでも立体感・質感が素晴らしく、4Kの良さを十分に堪能できるとのことでした。「オズの魔法使い」3D版を観られたところ、立体感が自然で目が疲れにくく、とても観やすいと喜んでおられました。

中低音の音圧が格段に増したことで、空気感を再生できるようになり、より映画を楽しむことができるシステムが完成したと思います。

BDの導入にあわせて7.1チャンネルへの拡張をご検討いただくこともあるのですが、無理に7.1チャンネルにするより5.1チャンネルでスピーカーのグレードとレイアウトを考慮することで7.1チャンネルよりもレベルの高い再生が可能になることがありますので、一度ご相談ください。

（2013.08.19）